【書評】たった1分でわかる「カラマーゾフの兄弟」ネタバレ込みであらすじ紹介します

こんにちは。

文学系社畜です。

 

突然ですが皆さん、本は読みますか?

読んでみたいけど難しそうとか、

どんなの読んだらいいかわからないって人、

多いのではないでしょうか。

 

今回は僕史上、

最も難しそうな偏見を持たれる小説No.1の

カラマーゾフの兄弟

を、わかりやすく、1分くらいで読める内容にまとめたいと思います。

この記事だけ読んどけば、とりあえず知ったかできますよ(笑)

 

カラマーゾフの兄弟とは

そもそもカラマーゾフの兄弟ってなんぞやって人。

多いと思います。

普段から読書をする人でもなかなか読んだことないかも。

ですが!

この物語は大名作なんです!

 

ドストエフスキーという作家さんが書いたもので、サスペンスのジャンルに入るものですね。(異論は認めます)

 

この物語が敬遠(?)される理由として挙げられるのは、もう分かりきってます。

 

長い!

3冊も読んでられるか!(光文社のは5冊笑)

 

あと洋書だからなんか取っつきづらい!

てかドストエフスキーって誰ぞな?

 

こんなとこでしょう。

 

でも大丈夫!!

この記事を読み終える頃には、

カラマーゾフの兄弟を読んだ人になれます!

本の話題になったときに、

ドストエフスキーっていいよね」

って言えます。(笑)

 

この記事をきっかけに、ちょっとでも面白さが伝わって、

自分でも読んでみようかなって思ってもらえるとめっちゃ嬉しいです。

 

では次の項目からネタバレ行ってみましょう!

 

 

どんな話なの?10秒でまとめる!

えっとね、

最低な性格のジジイが突然殺されて、大金を盗まれます。

容疑者はジジイの息子3人!(ここにトリックが!)

でも出てくるやつはみんな怪しい!

 

いったい誰が殺したのか!?

 

でおとずれる衝撃の展開!!(えっお前??みたいな)

 

 

こんな感じの作品ですね。

 

読みにくい理由5つ

 さっき挙げた点と重複しますが、

  1. 長い
  2. 宗教的な考えが盛り込まれている
  3. 登場人物の名前が覚えにくい上にニックネームみたいなのがあって、誰のことか分からなくなる
  4. 登場人物の感情が大きく動きすぎてついていけない(そこがこの物語の醍醐味でもあるんですけどね)
  5. 翻訳者によって微妙に違う

 

こんな所でしょう。

一応長くなっちゃったことを弁護すると、

 

これはね、仕方ないんです。

物語の大半は、登場人物の紹介に費やされています。

その分、後半の展開に奥行きが生まれてくるんですけどね。

きっとどの登場人物も好きになりますよ!

僕はまぁ、あるあるですけど、

殺されてしまう、最低なジジイこと、フョードル・カラマーゾフ

ですね。

最低なんですけど、人間らしいというか、

表に出さないだけでみんな実はこんな感じなんじゃね?っていう人柄ですね。

 

ここで簡単に、登場人物の紹介をしていきたいと思います。(需要ないかな)

この章を読まなくてもあらすじは入ってくるから、読みたい人だけ読んでね。

いかにもな貴族階級のくそじじい

フョードル・カラマーゾフ

どうしようもないおじいちゃんです。

下品で女好き。

長男のドミートリィと仲が悪い。いつもけんかしてる。

けどね、このじじい、なんかイイんです!

本人曰く、全ての女性を愛しているらしく、

「年増には年増なりの、若い女には若い女なりの素晴らしさがあって、

それは一概にどっちがいいよか言えるものではない。」

のだそうです。

みならいたいですね。

 

ある意味まっすぐなぶちぎれ野郎

ドミートリィ・フョードロビッチ・カラマーゾフ

カラマーゾフの兄弟の長男。

切れる。

すぐ切れる。

出川もびっくりの切れたナイフ

まったく、どうやったらこんな若者に育つのか。

勢い抜群!

女好き。(親父と一緒じゃねーか)

でもその破天荒さとまっすぐさから、

世の女性からモテまくる。(本人談)

 

自分が見えていないかわいそうなインテリ

イワン・フョードロビッチ・カラマーゾフ

カラマーゾフの兄弟の次男。

インテリ。

自分の頭がいいと思っている部類のとてもかわいそうなインテリ。

なんかね、

デスノートのキラの真似をしている高校生くらいのイタさがある。

長男ドミートリィの婚約者のことが好き。(しかも両想い)

 

天使

アレクセイ・フョードロビッチ・カラマーゾフ

カラマーゾフの兄弟の三男坊。

出家していて、きれいな考え方しかしない。

だれも疑わない。

だれも傷つけない。

つねにみんなの幸せを願う天使。(本編でも天使と表現される)

ぶっちゃけ女の子だったら結婚したい。

 

カラマーゾフ家の召使い1

スメルジャコフ

こいつは、まあ、変わったやつだよ。うん。

 

カラマーゾフ家の召使い2

グリゴーリィ

ザ・召使い。

スメルジャコフの親代わり。

紹介の順番ミスったか!?

 

魔性の女

グルーシェニカ

物語をかき乱した張本人。

ハイパー美人。

エロい。

ぱない。

これで十分伝わっただろう。

 

結局何が言いたいのかわからないヒステリックお嬢様

カテリーナ

カラマーゾフの長男ドミートリィの婚約者だが、

インテリ次男のイワンのことが好き。

けど自分からは決して言わない。

言わせたい派。

 

ぶっちゃけめんどくさくて嫌い。

 

ゾシマ長老

三男坊アレクセイがお世話になっている修道院の偉い人。

亡くなった際に復活が期待されたが、

普通に腐った。

キリスト教の知識が必要な部分。

当時のヨーロッパでは、修行を積んだ高僧はキリストの超絶パワーを得て、死後も腐らず、光り輝き、復活するとされていた)

 

当然復活できなかったけど、

とってもいい人ですよ。

 

子供たち

アレクセイと知り合いの近所の子供たち

軽く本編にかかわってくるが、

ぶっちゃけ大筋には何の影響もないメンバー。

ただ、この子たちのエピソードは、

泣ける。

 

 

ここからが本番

1分でわかるカラマーゾフの兄弟

女が原因なので好き好き矢印を書いておこう。

最低じじい⇒グルーシェニカ

暴力長男⇒グルーシェニカ

インテリ次男⇔カテリーナ(長男の婚約者)もはや婚約の意味wwww

天使三男⇒特になし。しいて言えばお兄ちゃん大好き。

 

そして物語が始まる

上の相関を見てもわかるけど、

もともと仲が悪いじじいと長男が、一人の超絶美人を取り合って、

殴り合いのけんかになるほどこじれる。

いやぁ、美人ってのは罪だねえ。

 

修道院に仲介してもらおうとするけど、その場でもけんかを始める。

あれ?殺しちゃうんじゃねえのって勢い。

いかれてんだよね。

 

そんな長男ドミートリィにはある弱みが。

婚約者のカテリーナから3000ルーブルという大金を借りていた。

しかも遊びに使い込むっていうクズっぷり。

でも愛しのグルーシェニカと結婚したいから、

借金返して身ぎれいになりたかったのでした。

 

ここでついに事件が起こる

くそじじい(フョードル)が何者かに殺された!

しかも3000ルーブル盗まれてるし!

(いや、もう完全に犯人あいつだよねwww)

ことが起こった日の夜に忍び込んでるし。長男。

 

そこであることをした長男は逃げるときに召使いのグリゴーリィに見つかってしまう!

「やばい。何とかしないと。」

鈍器のようなもので力いっぱい殴った。

(いやいやいやいやいや)

そして血まみれの召使を残し立ち去る長男。

 

実はその夜、

殺しの罪を償うために、愛するグルーシェニカの元へむかうドミートリィだった。

お酒の席で最後に自殺しようとしていたが、

なんかわちゃわちゃしてたら、グルーシェニカと相思相愛に!

生きたくなっちゃったドミートリィ。

さあ、犯人は誰だ!?

当然のように重要参考人として連行される長男ドミートリィ。

しかしそこで何かがおかしいことに気づく。

警察「親殺しの容疑で逮捕だ。償え。」

ドミートリィ「ん?殺し?親?グリゴーリィじゃなくて?」

警察「?」

 

ぶっちゃけこの時点ではだれもが長男を疑っています。僕も(笑)

 

その夜、次男のイワンがこんなことをつぶやく。

「僕じゃない。僕じゃない」

 

「殺したのはドミートリィだ。僕はやっていない。」

 

鳥肌立たん?

やばいやろこれ(笑)

 

その後くるってしまうかわいそうなインテリ次男。

 

いったい誰が殺したのか

イワンはある人物に会いに行く。

実は、この親子喧嘩をよく知っていて、

インテリイワンのことを崇拝し、

神などはいなく、どんな行いもすべて許されると信じ切っていたサイコ野郎がいた。

 

 

 

 

スメルジャコフ。

 

こいつが殺した。

 

さらに驚きの事実が判明する。

スメルジャコフの出生のことだが、

 

ある日若かりしスメルジャコフのお母さんが街を歩いていた。(貧乏なのでみすぼらしい姿で)

そこにたまたま通りがかった貴族たちの余興に、

強姦されてしまいます。(胸糞展開)

その時に身ごもったのが、スメルジャコフだったのです。

しかもその貴族、

お気づきかもしれませんが、

くそじじいこと、フョードル・カラマーゾフだったのです!!

 

しかし、真実は明かされぬまま、スメルジャコフは自殺をしてしまいます。

(この辺まじで意味わからん)

イワンは悩む。真実を話すべきか。。

 

さあ、話は戻ってドミートリィの裁判

ついに真実を話すことを決心したイワン。

(状況的に兄弟の証言は力がなく、なんなら共犯者と思われてもおかしくない)

 

イワン「兄は無実です」

涙を流すドミートリィ。

アツい男なんですよね。

兄弟っていいなって思いました。

 

ところが!!

愛するイワンが疑われることを恐れたカテリーナ(ドミートリィの婚約者)が、

とんでもないことを言い出す。

カテリーナ「犯人はドミートリィです!これが証拠よ!」

一度は破棄を決意した、ドミートリィからの手紙を掲げるカテリーナ。

(手紙の内容は、ドミートリィが酔っているときに書いた、親父への殺意など)

 

この一撃が決定打となり、判決が下された。

 

彼らのその後

涙を流しながらも、ドミートリィは判決を受け入れる。

罪を背負うと。シベリアでのおつとめに向かう。

 

そして、三兄弟(四兄弟)の物語は幕を閉じた。

いつか、また三人で笑える日を夢見る、三男アレクセイの笑顔が印象的だった。

 

 

ちなみに、冒頭で殴られた召使いのグリゴーリィは生きていました。

ドミートリィは誰も殺してなんかいなかったのです。

 

最後に

この物語は、宗教性が強く、完全に読み解くには何度も反芻しなければなりません。

僕がここで書いた内容なんて、

本当にドストエフスキーが伝えたかったことの半分にも達していないと思います。

それくらいメッセージ性が強い作品なんです。

ココが名作と呼ばれる所以なのでしょか。

 

例えば

  • 神は存在するのか
  • 神が許せば何をしてもいいのか
  • 自由とは本当に望まれるべきものなのか
  • 生きていくうえで本当に大切なものって何なのか
  • 罪とは何なのか

この辺を意識して読み返すと、また新しい発見があるのかもしれません。

 

まったく1分の内容にまとまらなかったけど、ゆるちてね。

 

じゃあの。

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

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